まとめ
300年前の江戸時代、宝永噴火と呼ばれる大噴火があった。現代にこの宝永噴火と同規模の噴火が起きるとするならば東京都新宿区で10cm程度、横浜で2cm程度の火山灰が積もるとの試算が出た。
噴火が起こった際に起こりうること
- 噴火から3時間後には東京都神奈川で電車が止まる
- 飛行機の離着陸も不可
- 停電や断水が起きる恐れも
懸念されること
- 物流の滞りによる品不足
- 火山灰の重さに寄る家屋の倒壊リスク
- 火山灰の処理の方法(最大で約4.9億立方メートルの火山灰除去する心配があるとされた。これは東日本大震災のがれきの廃棄物の約10倍)
考察
災害はいつ何時起きるかを正確に予想することが難しい。しかし、事前に予想される起こり得る事態を周知し、個人に心構え並びに有事の際の準備をしてもらう必要はあるだろう。
「私が生きているうちには起こらないだろう」という考えのままでは、災害の負債を未来の国民に背負わせることになってしまう。いつの時代にあっても、その時代の英知を集め、起こりうる問題の洗い出しとその解決に向かう姿勢が大事だろう。
また、社会の一部を担う我々は実際に噴火の予兆が出た際に企業活動をどのようにするのか、社会を営んでいく上で必要なインフラはどのように維持していくのかを考えるのと同時に、もし首都圏から他地方へ移動するならどうするのか、個々人でも己の目安は設定しておかないといけないだろう。