ヨミカツ

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日本の年金制度が大きく変わる

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まとめ

・年金を受け取り始める年齢を75歳まで繰り下げ可能にするための年金改革関連法案が、14日の衆院本会議で審議入りすることになった。

・年金を受け取り始める年齢は60〜70歳の範囲で選べる。成立後、年金を75歳から受け取ると65歳で年金を受け取り始める人と比べ、年金は月額で84%増えると厚労省は説明する。

 

現在の年金制度について

・老齢基礎年金…20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた方は、65歳から満額の老齢基礎年金が支給されます。

・老齢厚生年金…厚生年金の被保険者期間があって、老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たした方が65歳になったときに、老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金が支給されます。

出典:年金の受給(老齢年金)|日本年金機構

 

考察

今回の年金改革関連法案が現状の年金システムと大きく異なることは「支給開始の年齢を自分で決めることが出来る」という点でしょう。年金支給開始年齢を遅らせることによって、最初から支給された場合より多くの金額を受け取ることが出来ます。

 

私の見込み年金試算額は以下のようになりました。

f:id:hase-base:20200411113637p:plainこの試算では、現状のままの払込を59歳11ヶ月まで続けると月額で76,705円を支給される計算になりました。

 

65歳から支給を希望した場合は月額76,705円、支給開始年齢を75歳にすると84%上乗せされるので、141,137円という試算額になりました。(※この金額が今後審議される年金改革関連法案で保証されているとは限りません)

 

その差は64,432円。歳をとり、収入がない状況でこの差は非常に大きいと考えました。年金の支給開始年齢を75歳まで遅らせようと考える人も多いかも知れません。多くの人が年金の支給開始年齢を遅く設定することで政府はそれだけ長い時間年金にかかる費用を運用することが可能になるでしょう。

 

しかし、自分が60歳になった時のことを想像すると、どのくらい健康でいられるのか(医療費にどのくらい割かなければならないのか)や、どのくらいの貯蓄があるのかにもよって、状況が変わってくると感じました。

 

昨今の日本は昨日までの常識が覆されていくなど、システムや価値観が大きく変化しています。その時の状況に合わせて柔軟に変化、対応していくシステムが今後構築されていくといいなと思いました。

 

参考

年金開始75歳法案、14日審議入りへ 「緊急事態」も先送りせず:朝日新聞デジタル