ストーカー加害者への支援、広がるか
まとめ
- 北海道県警は2015年からストーカー加害者への治療・カウンセリングなどの受診を勧め、更生や再発を防止する取り組みを始めている。カウンセリングに関する費用は5回まで公費で負担するなど道警と専門機関が一体となり支援に繋げている。
- カウンセリングや専門機関の受診を勧めるも、公的に強制力はなく専門機関を受診する人数も少なく、本当に再発の防止に効果があるのかはまだ科学的に証明されていない。
- 実際に専門家の治療を受けた加害者の中には相手への執着心も無くなり「治療を受けて良かった」と感じている人もいる。
考察
ストーカー行為に限らず他の犯罪でも言えることだが、被害者だけではなく加害者も心の傷を負っているケースが多いだろう。加害者を再発から護るためには刑罰だけではその後自分を律するのは難しく、自身の良心に任せるのではなくどうして犯罪に手を染めてしまったのか、その心の内から更生していくべきだろう。また、自分が加害者になってしまったと認めるのはとても勇気のいることであり、その一歩を踏み出そうとしている人に支援の手を差し伸べるのは社会のシステムとして有益であると考えている。