まとめ
- トランプ米大統領は14日、新型コロナウイルスをめぐる世界保健機関(WHO)の対応に問題があるとして、検証を終えるまでの期間(60日〜90日の見通し)、拠出金の支払いを停止すると明らかにした。
- トランプ氏はWHOが「中国寄り」と主張。最多の拠出金を支出している当事者として、説明責任を求める義務があると述べた。
- 米国内では最近、トランプ氏が2月以降の対応を怠ったことが感染拡大の一因となったとの指摘が増え、批判をかわそうとWHOの責任追及を強めていると見られる
- テドロス事務局長が中国から多額の援助を受けるエチオピアの出身であることも批判に拍車をかけた
WHOと中国の関係
- テドロス氏の前任の事務局長は香港出身のマーガレット・チャン氏
- 2006年のWHOの事務局長選挙では、中国はアジアやアフリカ諸国の支持を取り付け、中国初の国連専門機関トップとしてチャン氏を送り込んだ
- 中国衛生当局の関係者は「SARSの時、WHOの役割と権限の大きさを認識した」と語る。以来、WHOとの関係を培ってきた。
WHOとアメリカの関係
- アメリカはWHOの予算の15%にあたる約8億9千ドルを拠出している。アメリカの拠出金が止まればWHOへの運営への影響は避けられない
- WHOはアメリカを「資金だけではなく、すべての面で素晴らしいパートナー」としてきた。特に最先端の研究や分析はアメリカに頼っている部分が大きい
WHOとは?
世界保健機関(せかいほけんきかん、英: World Health Organization、仏: Organisation mondiale de la santé、略称: WHO、OMS)は、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関(国際連合機関)である。
1948年設立。本部はスイス・ジュネーヴ。設立日である4月7日は、世界保健デーになっている。
WHOでは「健康」を「身体的、精神的、社会的に完全な良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」(WHO憲章前文)と定義しており、非常に広範な目標を掲げている。
そのために、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく、基本的人間要請 (basic human needs, BHN) の達成や健康的なライフスタイルの推進にも力を入れている。
また組織の肥大化と共に企業との癒着構造が問題として指摘されている。
略称は英語式(WHO)と仏語式、スペイン語式、ポルトガル語式(OMS)で異なる。日本をはじめ多くの国では英語略称のWHO(ダブリュー・エイチ・オー)が多用される(以下「WHO」と表記する。)
Wikipediaより引用
考察
この新型コロナウイルスの話題が広まってから耳にするようになったWHO。
WHOについてきちんと考えるのは学生時代にその名称と大体の役割を教わった時以来。WHOを教科書でなぞった当時のWHOに関する把握は「全世界の人達が健康で平和に暮らすために存在している」くらいの大雑把なものだったが、実際に調べてみるとこれまでの疫病の封じ込めをしていたり、病気の研究をしていたりとその分野は多岐に渡った。
そのWHOをめぐって二国間の間に大きな溝が生まれている。
本来中立機関として存在しているはずのWHOが「政治利用」と囃し立てられることにより身動きが取れないということになり、本来の業務が遂行されないという事態になってしまったら世界はどうなるのだろうか。
立場が上にある人の「痛み・悲しみ・怒り・やるせなさ・もどかしさ」は必ず下の人に伝わる。そしてそのフラストレーションは更にその下へ。
誰が苦しんでいるのは、その人の問題じゃなく、その人を取り巻く環境の問題で、それを知らず知らずのうちに受け取って「気付いて」と表現しているのかも知れない。
いつでも犠牲になるのは立場が弱い人たちなのだ。