ゲームの粋を超えるeスポーツ
まとめ
- 新型コロナウイルスの影響で世界中のスポーツが活動休止に追い込まれる中、eスポーツの「代表戦」が行われた。
- 今年新設された「サッカーe日本代表」が国際親善大会に初出場し、現役のサッカー選手も参戦して大会を盛り上げた。
- 海外で高額賞金が出る大会もあるeスポーツはサッカー界でも広がる。国際サッカー連盟(FIFA)が国別対抗の対抗を予定していることなどを受け、日本サッカー協会もeスポーツに参入した。
eスポーツとは
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称。
広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを指します。
簡単に言ってしまうと、複数人のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツとして解釈して「eスポーツ」と呼びます。
「スポーツじゃないじゃん。」と思ったあなた、このままでは、あなたは時代遅れのレッテルを貼られてしまいます。
アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることを認めています。また、韓国や中国でも「eスポーツ」が非常に発展していて、市場規模も日本とは桁違いになっています。
残念な話ですが日本は世界から「eスポーツ」の後進国と呼ばれており、まだまだ「eスポーツ」という単語すら認知が低い状態なのです。
eスポーツが盛んな国で「私はプロゲーマーです」と言うと、サインを求められるくらい「eスポーツ」の地位は確立されています。日本でそうなるのは、もう少し先の未来になりそうです。
eスポーツの人口
世界の競技人口:約1億人以上(※ヤフーニュース)競技人口以外に観戦、視聴者:3億8000万人、日本では競技人口:390万人、競技人口以外に観戦、視聴者:160万人(※ファミ通ゲーム白書)にのぼる。
eスポーツの要件
- ゲーム内容に競技性が含まれること(競技性)
- ゲームとして3か月以上の運営・販売実績があること(稼働実績)
- 今後もeスポーツとして大会を運営する予定があること(大会の継続)
- e スポーツとしての大会の興行性が認められること(興行性)
eスポーツとはどんなスポーツ?話題のオリンピック新種目「eスポーツ」を丸裸! | Bauhütte®より引用
考察
最近耳にすることが多くなったeスポーツ。調べてみると、今回ニュースになっていたようなサッカーだけではなく、格闘技やシューティングゲームなど様々な種目がeスポーツとして競技されていることや、また日本には日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントによる共催のeスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」というものもあることが分かった。
日本では外国に比べ、eスポーツに対する関心は高くないものの、確実にムーブメントは起きている。今回ニュースになったサッカーのゲームや野球のゲームなどは実際にスポーツがしたくでも出来ない人にとって、「プロスポーツ選手」になることが出来るきっかけとなるだろう。これまでは所謂「ゲーマー」と呼ばれ、個人の趣味とされていた行動が趣味の粋を脱し、お金を稼ぎ出し、人の心を動かすことになる。