まとめ
- 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、感染者との接触をスマートフォンのアプリで把握できるにする実証実験を、官民の協力で近く始める。
- 実証実験は月内の開始を目指す
- 専用アプリをスマホにダウンロードした利用者同士が一定の時間近くにいるとBluetoothを使って相手の情報を匿名で蓄積する。利用者の感染が判明すると、過去に接触した人に通知される仕組み
- アプリ開発の実務は民間の一般社団法人「コード・フォー・ジャパン」が担う。
- 米IT大手のアップルとグーグルも同様のアプリを開発中で、日本にも5月以降に導入される見込み
一般社団法人「コード・フォー・ジャパン」について
code for Japan 公式HP
きっとみなさんも目にしたことがある東京都公式の新田田コロナウイルス感染症対策サイトを作成された企業です。
いずれもcode for Japanの公式サイトより引用
考察
一週間前の4月7日にこちらの記事を書きました。今回のブログはこの記事の続編となります。
前回の記事の中で、政府はシンガポールで実際に3月末から導入されているスマートフォンのアプリを日本でも導入を検討している、と記載しました。それから1週間後の4月14日に、日本でもシンガポール同様のアプリの導入を検討し、実際のアプリ開発先まで決定したとの報道があり、スピード感が早いと感じました。
また、今回政府からアプリの開発を委託されたcode for Japanは大手IT企業ではなく、一般社団法人ということに驚きました。自らの意思で素早く行動を起こし、実績を積み重ねてきた結果だと思います。
また、今回code for Japanは自らが作った東京都のウェブサイトのデータソースをオープンに公開し、東京都だけではなく他の自治体にも利用してもらえるよう無料でその情報を提供していました。これはこれまでにはない、斬新なアイデアだと思いました。
これからは「まず大手」という考え方はますます縮小していくのと同時に、どれだけ素早く状況に対応し柔軟に変化していくのが観点となり、展開のスピード感と市場の意図を汲み取る力の積こそが最大の売りとなっていくのだと思いました。