まとめ
- 密室育児で親が行き詰まる事例も出てきており、自粛の枠を超え、親子のケアを試みる園も出てきている。
- 「感染リスクもあるが、保護者が倒れてしまうことも、子どもたちにとっての大きなリスクだ」と話す。「どうしてもいう時はには、保育園を頼っていいとこちらから伝えていくことも必要なのではないか」
- 育児の不安や家庭での悩みなどを共有してもらえる場が激減していることを危惧し、独自にオンラインでの職員と家庭がコミュニケーションを取れるような機会を設けている園も。
考察
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛の長期化で家庭への負担が著しい。親は子どもの面倒をみるために仕事を休み、子どもと一緒の時間を長く過ごさなければならない。金銭的な面も相まって精神的に落ち込んでしまう親がいるのも頷ける。
このような時に保育園が「一時的に子どもを預かる」役割を超えて、「子どもの家庭を守る場」として活動している話を聞き、とても心強く感じた。初めての育児は誰しもが悩みや迷いを抱えるもの。そんな時に「子どもをみるプロ」と繋がっていることが出来るのは親にとってもとても心強いだろう。
役割の押しつけを強いる訳ではないが、今後は求められる役割を超えた存在になれるかどうかが、分かれ道になると感じる。