まとめ
- 就活生の裏アカを特定し、一体どんな人物なのかエントリーシートに記載されていないその人の素性を調べる企業が増えてきている。
- 学生の裏アカ特定を依頼した企業はSNSでの情報流出や炎上を防ぎたいという思惑がある。
- 厚労省の担当者は「本人の適正・能力に関係のない情報が把握されかねず、採用に影響する懸念があるため、望ましくない」との考えだ。
考察
裏垢の特定は昔で言う身辺調査のようなものだろう。しかし身辺調査と裏アカの特定は似て非なるもののような気がする。身辺調査はあくまでもその人がこれまでにどのような行動をしたかが問われるものであり、対する裏アカの特定はその人が今何を考えているかを特定するという意味では、行動の一歩前の段階を知ることであり、その人の思想をジャッジすることになりかねないからである。言論および思想の自由があるものの、企業によってその自由度が線引されてしまう結果となっている。