まとめ
- インクジェットプリンターの設計を変えて純正のインクしか使えないようにしたとして互換品カートリッジを販売するエレコムなどがブラザー工業を相手取り訴訟を起こし、設計変更は独占禁止法違反の判決が下された。
- 純正品より安い互換品のインクが大量に売れるとプリンター製造会社は消費者に純正のインクを購入してもらい利益を得る機会が減るとの危惧から設定変更をしたと説明した。
- 今回の判決は消費者利益に繋がるものとなった。
考察
プリンターなどのガジェットを買った際に必要となるのがインクや紙などの消耗品である。今回は純正品以外の商品を認識しないようにプログラミングを変えた、とのことだったが消費者からしてみたら困ったものであろう。購入前に他の製品が使えないと知っていたならまだ良いが、購入してから他の商品が使えないとなるとインクを買うのに2度出費しなければならない。今回は違法判決との決着となったが、消費者を置き去りにし、自社のことしか考えられなければ遅かれ早かれ消費者から呆れられていただろう。
参考
互換インク排除は独禁法違反 ブラザーに賠償命令 東京地裁:朝日新聞デジタル