まとめ
- 政治的な理由などで祖国にいられなくなったアスリートにも五輪出場のチャンスを。こうして2016年リオデジャネイロ五輪に初めて出来たのが、難民選手団だ。来年に延期されることが決まった東京オリンピックでも難民選手団は結成される。
- 難民選手団は、2013年に国際オリンピック委員会の会長に就任したトーマス・バッハ会長の旗振りで結成された。「暴力や飢餓から逃れているアスリートにも最高峰のスポーツの舞台で競技する夢を後押ししたい」と発言し、翌年のリオ五輪で「難民選手団」という形で実現させた。
難民とは
国連は1951年に採択した難民条約で、「難民」を「人種、宗教、国籍、政治的意見などを理由に迫害を受ける恐れがあり自国を逃れた人」と定義した。国境を越えずに避難生活を送っている人は「国内避難民」と呼ばれる。
考察
これまで難民について思いを馳せるタイミングは正直に話すと、あまり無かった。「難民」、「難民キャンプ」とは聞くけれど、実際にはどのような人たちがどのような暮らしをしているのかを学んだり、深く思うことをして来なかった。
今回の記事には難民選手団として東京五輪を目指す3人のアスリートを取り上げられていた。どうして彼らが「難民」となってしまったのか、祖国に対する思いなどを窺い知ることで未だにこの世界のどこかで、迫害を受ける恐怖に慄いている人がいるのだと改めて知った。
オリンピックに出場する難民選手団だが、『難民にも関わらず、スポーツを頑張っている人』との意味合いで、脚光を浴びるだけではなく、まだこの世界のどこかで「難民」として暮らさざるを得ない人がいる、私たちはこの難民を少なくする努力をしていかなければならないと気付くきっかけにしなければならないだろう。