まとめ
- 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各国・地域でプロスポーツの中止や延期を余儀なくされる中、台湾では12日プロ野球とサッカーリーグが無観客で始まった。開幕出来た理由として、感染者の拡大が爆発的ではなかったことがあげられる。
- 公式戦が始まったものの、選手は検温で体調を厳しくチェックされている。報道陣は取材者リストと健康であることを示す書類を提出しての取材となり、選手への取材は距離をとって行われる。
- 今後外出禁止令が出されたり、選手や関係者、報道陣に感染者が出たりした場合にはその後のリーグ線を中止とすることが決まっている。
- 「選手、スタッフの誰か一人でも陽性になったらリーグはストップする。とにかく各自が注意している。」と語る。
日本におけるプロ野球の開幕について
- プロ野球は史上初めて無観客試合での開幕に合意し、Jリーグも選択肢のひとつとして検討する方針を固めた
- 4月23日に行われた12球団代表者会議、NPBが会見を開き、5月6日に期限を迎える国の緊急事態宣言の後、開幕日を決定し、当面は無観客で試合を開幕させることを発表した。
- 史上初の無観客での試合で合意したものの、遠征や移動に伴うリスクがつきまとう。国民には自宅での自粛を呼びかけている中での試合開幕は果たして可能となるのかが問題となる。
考察
中信兄弟、楽天モンキーズ、統一ライオンズ、富那ガーディアンズ、味ドラゴンズの5チームが台湾プロ野球として登録され、活動を行っている。
日本で今後の課題となっている試合に伴う移動だが、調べてみると台湾のプロ野球リーグでは桃園国際野球場と台南市立野球場の2箇所で試合を行っているようだ。この2つの球場は台湾の北部と南部に位置しており、車で3時間30分程の移動距離で、日本の球場で例えるならば大阪ドームからMAZDA Zoom-Zoom スタジアム(広島)と同じくらいの距離感だと言えるだろう。
日本のプロ野球球団は12チームあり、北は北海道南は福岡まで全国各地に渡る。北海道のチームと福岡のチームが同じパリーグに属しており、それぞれ行き来している。もし、日本でプロ野球を開幕させるとするならば、従来の2リーグ制にこだわるのではなく、本拠地の近いチーム同士で戦わせるなど柔軟な対応が必要となるだろう。